理由の型

神聖なものを粗末に扱う

頭・敷居・王の肖像・土俵・聖典など、その文化で特別な場所や物を、そうと知らずに踏んだり触れたりしてしまう。

22 件。初見殺し度の高い順に並べています。

初見殺しその集団の外から来た人には善意・普通の行いに見え、理由を知らなければ避けようがない。

初見殺し 確認済 年配・改まった場では気にする

参道の中央を歩く

神社の参道を、鳥居から拝殿まで道の中央をまっすぐ歩く。写真を撮るために中央に立ち止まる、中央を横切る。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
神社本庁の説明では、参道の中央は「神さまが通る道」=正中(せいちゅう)と捉えられており、そこを避けて歩くのが敬意の表し方とされる。これは神職が祭祀を行うときの正中作法にならったもの。どうしても中央を横切るときは、「軽く頭を下げながら通ったり、中央で神前に向き直って1礼してから横切る」とされている。鳥居はそもそも神社の内と外を分ける境で、その内側は神さまが鎮まる神域という位置づけになっている。
やってしまったら・言いかえ
参道は左右どちらかに寄って歩けばよい(どちら側かは決まっていない)。中央を横切るときは軽く会釈する。

補足と出典をくわしく見る

出典 3 件
  1. 参道について(神社本庁 公式)業界団体
  2. 参拝方法(神社本庁 公式。手水と二拝二拍手一拝の作法)業界団体
  3. 鳥居について(神社本庁 公式)業界団体
初見殺し 確認済 本気で怒られる

人の頭に触る

タイ・ベトナム・マレーシアで、人の頭に触る(子どもの頭をなでる、髪をくしゃっとするのも含む)。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
タイでは頭は体でいちばん高く、いちばん神聖な場所とされ、他人が手で触れるのは無礼にあたる。民間信仰では、頭頂に「クワン(ขวัญ)」という魂・生命力が宿るとされる。人の頭上を越えて物を渡すことや、枕をまたぐことも避けられる。
やってしまったら・言いかえ
子どもをほめるときも頭はなでず、言葉や笑顔で伝える。人の頭上を越えて物を渡さない。

補足と出典をくわしく見る

出典 4 件
  1. Feet Low, Head High: A Guide to Thai Etiquettes - Thailand Foundation公的機関
  2. Etiquette in Asia - Wikipedia事典
  3. Vietnamese Culture - Etiquette - Cultural Atlas (SBS)事典
  4. Malaysian Culture - Etiquette - Cultural Atlas (SBS)事典
初見殺し 確認済 本気で怒られる

人の頭に触る

インドネシアで、人の頭に触る。かわいいと思って子どもの頭をなでる、相手の頭の上を越えて物を手渡す、といった何気ない動作も含む。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
インドネシアでは頭は体のうちで最も清らかな部分とされ、他人が触れるべきではないとされている。子どもの頭をなでる仕草は、なでる側には親愛の表現でも、触れられた側には清浄な部分を他人に扱われたことになる。同じ考え方は近隣のマレーシアにもあり、頭の上を越えて物を受け渡すことも避けられる。
やってしまったら・言いかえ
子どもをほめるときは、頭ではなく肩や背中に軽く触れるか、言葉で伝える。座っている人の頭上を越えて物を渡さず、回り込んで右手で渡す。

補足と出典をくわしく見る

出典 3 件
  1. Indonesian Culture - Communication (Cultural Atlas, SBS)その他
  2. Etiquette in Asia - Wikipedia事典
  3. Malaysian Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
初見殺し 確認済 年配・改まった場では気にする

敷居を踏む

タイで、人の家の戸口の敷居(高くなった横木)を踏んで出入りする。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
タイでは人の家の戸口の敷居を踏むことがタブーとされ、またぐものとされている。Cultural Atlas は、特に年配の世代に「敷居には精霊が宿る」という信仰があることを理由に挙げている。
やってしまったら・言いかえ
戸口の横木は踏まずにまたぐ。靴も入口で脱ぐ。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. Thai Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
  2. Culture of Thailand (Wikipedia)事典

気づきにくい何となく避けたほうがよさそうと感じるが、理由までは推測できない。または限られた場面でしか問題にならない。

気づきにくい 確認済 本気で怒られる

ターバンに触れる・外すよう頼む

シク教徒のターバンに親しみを込めて触れる、冗談で引っぱる、記念撮影や検査のために「少しの間だけ外して」と頼む。髪に触れるのも同じ。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
シク・コーリション(米国のシク教徒権利団体)は「シク教徒のターバンは体の一部であり、ふつうは家の中でのみ外すもの」と説明し、「許可なく他人のターバンや髪に触れないでほしい」と明記している。切らない髪(ケーシュ)を保つことは「神の意志を受け入れ、信仰に身を委ねているしるし」と多くのシク教徒に理解されており、ターバンはその髪を覆うもの。だから帽子を取るような感覚で外すことはできず、人前で外されることは深い屈辱として受け止められる。
やってしまったら・言いかえ
触れる必要がある場面(空港の保安検査など)では、本人に説明して同意を得てから、可能なら本人自身の手で調べてもらう。写真を撮りたいときも、まず本人に尋ねる。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. FAQ(Sikh Coalition 公式。ターバン・ケーシュ・キルパンについて)業界団体
  2. The Gurdwara(Sikhs.org。グルドワーラー訪問時の作法)業界団体
気づきにくい 確認済 気にする人もいる

革製品を贈る

インドで、革の財布・ベルト・バッグを贈り物にする。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
ヒンドゥー教では牛が神聖視されており、牛革製品は信仰を持つ相手に不快感を与えうる。ジャイナ教徒や厳格な菜食の家庭では、牛以外も含めた動物由来の素材全般を避ける。

補足と出典をくわしく見る

出典 1 件
  1. Indian Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)報道
気づきにくい 確認済 制度で決まっている(咎められはしない)

国歌の間に帽子を取らず立っているだけ

アメリカで国歌が演奏される間、制服の軍人が敬礼をしない、私服の人が帽子をかぶったまま、手を胸に当てずに立っている。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
合衆国法典36 U.S. Code § 301は、国歌の演奏中の振る舞いを定めている。制服の軍人は最初の音で軍隊式の敬礼をし、最後の音まで保つ。退役軍人と私服の軍人も同じように敬礼してよい。それ以外の人は国旗のほうを向いて気をつけの姿勢を取り、右手を胸に当て、私服の男性は右手で帽子を取って左肩のところに持つ。国旗が掲げられていない場合も、音楽のほうを向いて同じようにする。罰則のある規定ではないが、スポーツの試合や式典で全員が同じ形を取るので、知らないと目立つ。
やってしまったら・言いかえ
国歌が始まったら立ち上がり、帽子を取って右手を胸に当て、国旗(なければ音楽)のほうを向く。外国人は起立して静かにしていれば咎められない。

補足と出典をくわしく見る

出典 1 件
  1. 36 U.S. Code § 301 National anthem (Cornell LII) — 演奏中の軍人・退役軍人・その他の者の振る舞い公的機関
気づきにくい 確認済 本気で怒られる

女人禁制の場所に入る

女性が大相撲の土俵に上がる(表彰・あいさつのためであっても認められない)。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
日本相撲協会は土俵を「力士にとって神聖な闘いの場、鍛錬の場」と位置づけ、女性が上がることを認めていない。女性を不浄とみなす考え方(女性不浄説)が背景にあると批判されてきたが、協会はその説を明確に否定し、伝統の継承だと説明している。
やってしまったら・言いかえ
女性の来賓は土俵下に設けた台からあいさつ・授与を行う(2018年の宝塚場所で宝塚市長がこの形をとった)。人命に関わる緊急時は例外だと協会は明言している。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. 救命処置の女性に「土俵下りて」、相撲協会が「不適切」と謝罪 - CNN.co.jp報道
  2. 女性首相誕生で再燃「土俵の女人禁制」論争─どうなる大相撲の内閣総理大臣杯 | nippon.com報道
気づきにくい 確認済 年配・改まった場では気にする

女人禁制の場所に入る

女性が、掘削中の山岳トンネル工事の坑内に見学・仕事で入る(かつての慣習)。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
山の神は女性で、山に穴を開けるトンネルに女性が入ると、神が領域を侵されたと怒る(嫉妬する)ので落盤などの事故が起きる、という信仰があった。作業員の妻が出産すると、その作業員は1週間坑内に入らないという決まりまであった。この信仰とは別に、1947年の労働基準法が女性の坑内労働を全面的に禁止しており、女性技術者が現場経験を積めない状態が長く続いた。

補足と出典をくわしく見る

出典 4 件
  1. 怒らせてはいけない!山の神様は女性だよ!の巻 | OBAYASHI TUNNEL WORLD(大林組)業界団体
  2. 山岳トンネル工事における女性技能者活躍の可能性 | 公益社団法人土木学会業界団体
  3. トンネル工事、杜氏、鵜飼い 男の職場で活躍する女性続々 | NEWSポストセブン報道
  4. 妊産婦の坑内業務の就業制限|労働基準法第64条の2(就業規則の書き方)その他
気づきにくい 確認済 制度で決まっている(咎められはしない)

聖体(パン)を受け取る列に並ぶ

カトリックのミサに客として出席し、周りの人が立ち上がるのに合わせて聖体拝領(コミュニオン)の列に並び、パンとぶどう酒を受け取る。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
カトリックでは、聖体はキリストの体そのものであり、それを受けることは「カトリックの信仰と教会の一致をすでに分かち合っている」という表明だと理解されている。そのため米国カトリック司教協議会の指針は、他のキリスト教会の信者は通常は聖体拝領に与らないと定め、キリスト教徒でない人には「参列を歓迎するが、聖体は受けず、平和と人類の一致のために祈ってほしい」と呼びかけている。カトリック信者であっても、重い罪を自覚している場合はまず告解(ゆるしの秘跡)を受けてから拝領するよう求められる。断られるのは相手を低く見るためではなく、拝領が「一致がすでにある」という宣言になってしまうためと説明される。
やってしまったら・言いかえ
列に並ぶこと自体は妨げられない。受けない意思を示すときは、両腕を胸の前で交差させて司祭の前に進むと、聖体の代わりに祝福を受けられる(多くの教会で案内されている作法)。席に座ったままでも失礼にはあたらない。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. Guidelines for the Reception of Communion(米国カトリック司教協議会 USCCB)業界団体
  2. Closed communion (Wikipedia)事典
気づきにくい 確認済 制度で決まっている(咎められはしない)

聖体(パン)を受け取る列に並ぶ

正教会の聖体礼儀(リトゥルギヤ)を見学していて、最後に人が並ぶのにつられて、スプーンで授けられる聖体を受け取る。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
正教会では聖体を受けられるのは、正教会で洗礼を受け、祈りと斎(ものいみ)と告解によって備えをした信者に限られる。他の教派のキリスト教徒も受けられない。これは信仰が劣ると見なすからではなく、聖体拝領が「同じ信仰の内にすでに一つである」ことを表す行為だからだと説明される。代わりに、礼儀の終わりに聖別されていない祝福されたパン(アンティドロン)が配られ、正教徒でない参列者も受け取ってよい——むしろ友愛のしるしとして勧められる。
やってしまったら・言いかえ
アンティドロン(祝福されたパン)は誰でも受け取れる。どの列に並んでよいか分からないときは、礼儀の前に堂番や司祭に一言尋ねると案内してもらえる。

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出典 1 件
  1. Closed communion(Wikipedia、東方正教会の節。アンティドロンの扱いを含む)事典
気づきにくい 確認済 本気で怒られる

僧侶に直接手渡す・握手する

上座部仏教の僧侶に、供養のつもりで飲み物や菓子をテーブルに置いて「どうぞ」と勧める、握手やハグで挨拶する(特に女性の場合)、座っている僧侶に足の裏を向けて座る。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
戒律では、僧侶は水以外のものを自分で取ることができず、「口にするものは、水を除いてすべて直接差し出されなければならない。与えられていないものに手をつけることはできない」とされる。だから机に置いただけでは供養が成立せず、僧侶はそれを食べられない。また「出家者が異性と情欲を伴う身体的接触をもつことは重い違犯」であり、僧侶は握手や抱擁ではなく合掌(アンジャリ)で挨拶する。足の裏を仏壇や僧侶に向けて座ることも、仏教圏では礼を欠くと受け取られる。
やってしまったら・言いかえ
供養の品は、両手で持って僧侶(または女性の場合は僧侶が差し出す布・受け皿)に直接差し出す。挨拶は手を合わせる合掌で返す。座るときは足を後ろに流し、足の裏が人や仏像に向かないようにする。

補足と出典をくわしく見る

出典 1 件
  1. Monastery Etiquette(Abhayagiri Buddhist Monastery、タイ森林派の米国寺院 公式)業界団体
気づきにくい 確認済 法律・規則で禁じられている

断食中の人の前で飲食する

イスラム教徒が多い国でラマダン(断食月)の日中に、路上や公園など人目のある場所で食べる・飲む(水やガムも含む)・たばこを吸う。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
ラマダン中のイスラム教徒は日の出から日没まで飲食を断っており、その前で飲食するのは断食への敬意を欠く行為とされる。国によっては法律で禁じられ、湾岸諸国では外国人が国外退去になった例が報じられている。
やってしまったら・言いかえ
日中は屋内・レストラン・指定された場所で飲食する。職場なら用意された別室を使う。外から見えない車内も可とされる。うっかり人前で飲んでしまったら、すぐやめて謝れば、観光客なら注意で済むことが多い。

補足と出典をくわしく見る

出典 3 件
  1. Cultural tips and rules to follow during Ramadan 2025 in the UAE | The National報道
  2. Ramadan 2026: Rules, etiquette to follow in UAE | Khaleej Times報道
  3. Travelling during Ramadan | Wikivoyage旅行案内
気づきにくい 確認済 年配・改まった場では気にする

柏手を打つ

神道式の葬儀(神葬祭)で玉串を捧げたあと、神社参拝のときと同じようにパンパンと音を立てて二拍手する。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
神葬祭では「しのび手(忍び手)」といって、手を打つ直前で止めて音を出さない。音の出る拍手は祝いの意味を持つため、弔いの場にはふさわしくないとされる。
やってしまったら・言いかえ
二礼・二拍手・一礼の型は同じで、拍手だけ手のひらを合わせる寸前で止めて音を出さない。お悔やみでも「ご冥福」「成仏」「供養」などの仏教用語は使わず、「御霊(みたま)のご平安をお祈りします」などと言う。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. 神道の葬式(神葬祭)とは?流れ・マナー | 神道大全 | 宗教法人 警固神社その他
  2. 弔事や祝電で避けるべきNGワード「忌み言葉」に注意しよう | NTT西日本 D-MAIL業界団体
気づきにくい 確認済 年配・改まった場では気にする

敷居を踏む

日本の和室の出入りで、敷居(ふすま・障子の溝のある横木)を踏む。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
敷居は柱とつながって家を支える構造材で、何度も踏むとゆるんだり歪んだりして、ふすまや障子の滑りが悪くなり、床の根太も傷む。踏まないことは、訪ねた先の家を大切にする気持ちの表れとされる。
やってしまったら・言いかえ
敷居はまたいで越える。

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出典 1 件
  1. 畳の縁は本当に踏んではいけないのか?(PRESIDENT Online、小笠原清忠・小笠原流礼法宗家)報道
気づきにくい 確認済 法律・規則で禁じられている

仏像と記念写真を撮る

スリランカなど上座部仏教の国で、仏像にキスするふり・仏像のポーズをまねる・仏像に背を向けて自撮りするなど、仏像と一緒に記念写真を撮る。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
仏像は仏そのものとして敬われており、ふざけた扱いは宗教感情を傷つける行為とされる。スリランカでは法律で罰せられ、2012 年に仏像にキスするふりなどの写真を撮ったフランス人観光客 3 人が、懲役 6 か月(執行猶予 5 年)の判決を受けた。
やってしまったら・言いかえ
仏像を撮るなら仏像だけを正面から撮り、自分が一緒に写るポーズは避ける。仏像に背を向けて写らない。仏像のタトゥーも見えないように隠す。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. Sri Lanka convicts tourists over Buddha photos | ABC News報道
  2. Sri Lanka to expel tourist with Buddha tattoo | Al Jazeera報道
気づきにくい 確認済 年配・改まった場では気にする

仏塔を反時計回りに回る

チベット仏教の仏塔(ストゥーパ・チョルテン)や寺院、マニ石の周りを反時計回りに歩く、マニ車を反時計回りに回す。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
チベット仏教では聖なるものの周りを時計回り(聖なるものを常に自分の右手側に置く向き)に巡るのが作法で、太陽の運行にならうとされる。インド由来の右繞(うにょう、プラダクシナ)の作法が伝わったもの。
やってしまったら・言いかえ
周りの巡礼者の流れに合わせて時計回りに歩き、マニ車も時計回りに回す。逆向きに歩いていると気づいたら、流れに合わせて向きを変えればよい。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. Kora (pilgrimage) | Wikipedia事典
  2. What is Kora or Circumambulation? | Tibetan Nuns Projectその他
気づきにくい 確認済 年配・改まった場では気にする

帽子を脱ぐ

ユダヤ教の会堂(シナゴーグ)で、教会に入るときの感覚で帽子を脱ぎ、頭に何もかぶらずに礼拝堂に入る。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
ユダヤ教では男性が頭を覆う(キッパ/ヤムルカをかぶる)ことが神と聖なる場所への敬意の表れとされ、非ユダヤ教徒の訪問者にもかぶるよう求めることが多い。キリスト教の教会では逆に、男性は帽子を脱ぐのが敬意の表し方で、同じ「帽子」の作法が正反対になる。
やってしまったら・言いかえ
入口に貸し出し用のキッパが置いてあることが多いので、それをかぶる。帽子をかぶっていたならそのままでもよい。求められたら宗教に関係なく従えばよい。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. Kippah | Wikipedia事典
  2. Sample Etiquette Guide for Guests | 18Doorsその他
気づきにくい 確認済 本気で怒られる

礼拝中の人の前を横切る

モスクなどで、礼拝(サラート)をしている人のすぐ前(立つ位置から額を床につける位置のあたり、または前に置いた仕切りの内側)を歩いて横切る。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
ハディース(預言者ムハンマドの言行録)に「礼拝者の前を通る者が、その罪の重さを知っていたなら、前を通るより 40(日・月・年のいずれか)立ち止まって待つ方がましだと思うだろう」とある(ブハーリー、ムスリム所収)。礼拝者は神と向き合っているとされ、その間に割り込むことになる。
やってしまったら・言いかえ
礼拝者の後ろを回るか、礼拝が終わるまで待つ。礼拝者が前に仕切り(スートラ。棒や鞄などでもよい)を置いているなら、その向こう側を通るのは問題ない。

補足と出典をくわしく見る

出典 1 件
  1. Passing in Front of Someone Who Is Praying | Islam Question & Answerその他
気づきにくい 一部誇張 本気で怒られる

お金を踏む

タイで、落ちて転がった硬貨や飛ばされたお札を、足で踏んで止める。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
タイのお札と硬貨には国王の肖像がある。いちばん低く不浄な足で踏むと「国王の頭の上に足を置く」ことになり、この上ない無礼とされる。タイには不敬罪(刑法112条)があり、王室の肖像の扱いは法的にも敏感な分野。ただし旅行記事によくある「お金を踏むと逮捕・懲役」は誇張の可能性が高い。
やってしまったら・言いかえ
落としたら手で拾う。

補足と出典をくわしく見る

出典 3 件
  1. Etiquette in Asia - Wikipedia事典
  2. Lèse-majesté in Thailand - Wikipedia事典
  3. 4 Unusual Facts about the Thailand Baht - Currency Exchange International業界団体
気づきにくい 一部誇張 本気で怒られる

国旗を地面につける

米国旗を床や地面につける、衣服・寝具・カーテンにする、星の部分(ユニオン)を下にして逆さに掲げる。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
米国旗法(4 U.S.C. §8)は、国旗を地面・床・水に触れさせない、衣服・寝具・ドレープに使わない、と定めている。ユニオンを下にした掲揚は「生命・財産に極度の危険がある場合の遭難信号」に限るとされ、それ以外では抗議の表明と受け取られる。
やってしまったら・言いかえ
装飾には国旗そのものではなく赤白青の布(bunting)を使う。古くなった国旗は、法の定めどおり焼却など品位ある方法で処分する。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. 4 U.S. Code § 8 - Respect for flag(Cornell LII)公的機関
  2. United States Courts|Facts and Case Summary - Texas v. Johnson公的機関
気づきにくい 根拠薄 年配・改まった場では気にする

能舞台に足袋を履かずに上がる

日本の能舞台に、靴のまま、あるいは靴を脱いでも素足や靴下のままで上がる。舞台に上がる者はどんな場合でも足袋(原則として白足袋、狂言方は狂言足袋)を履く。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
能舞台は檜の板を張った常設の舞台で、本舞台は京間三間四方(およそ6メートル四方)。床の下には足拍子の響きをよくするための甕が仕込まれ、滑りをよくするためにおからや米ぬかで乾拭きして艶を出している。舞や足拍子はこの床と足袋の摩擦を前提に組み立てられているので、靴や素足は床を傷めるだけでなく所作そのものが成り立たない。見学や稽古で舞台に上げてもらうときも同じ扱いになる。
やってしまったら・言いかえ
能楽堂で舞台に上がる機会があるときは、白足袋を一足持っていく。売店で扱っていることも多い。靴下の上から履ける足袋カバーで代用させてもらえる場合もあるので、主催者に尋ねる。

補足と出典をくわしく見る

出典 2 件
  1. 能舞台(Wikipedia日本語版) — 「舞台に上る際にはどんな場合にも足袋(原則として白足袋、狂言方は狂言足袋)を履くことを求められる」事典
  2. 能舞台(the能ドットコム「入門:能の世界」) — 舞台は檜製、本舞台は三間四方業界団体