2 つの文脈

人の頭に触る

同じ「人の頭に触る」でも、タイ・ベトナム・マレーシア・インドネシアで、ダメとされる理由や強さが違います。

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「人の頭に触る」の文脈ごとの違い
どこで・だれが ダメな理由 どれくらい 初見殺し度 やってしまったら
タイ・ベトナム・マレーシア 神聖なものを粗末に扱う 本気で怒られる 初見殺し 子どもをほめるときも頭はなでず、言葉や笑顔で伝える。人の頭上を越えて物を渡さない。
インドネシア 神聖なものを粗末に扱う 本気で怒られる 初見殺し 子どもをほめるときは、頭ではなく肩や背中に軽く触れるか、言葉で伝える。座っている人の頭上を越えて物を渡さず、回り込んで右手で渡す。
初見殺し 確認済 本気で怒られる

タイ・ベトナム・マレーシア

タイ・ベトナム・マレーシアで、人の頭に触る(子どもの頭をなでる、髪をくしゃっとするのも含む)。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
タイでは頭は体でいちばん高く、いちばん神聖な場所とされ、他人が手で触れるのは無礼にあたる。民間信仰では、頭頂に「クワン(ขวัญ)」という魂・生命力が宿るとされる。人の頭上を越えて物を渡すことや、枕をまたぐことも避けられる。
やってしまったら・言いかえ
子どもをほめるときも頭はなでず、言葉や笑顔で伝える。人の頭上を越えて物を渡さない。
補足
子どもの頭をなでるのは日本では愛情表現なので、ここが落とし穴。ベトナムでも赤ちゃんや子どもの頭頂を触るのは失礼とされ、マレーシアでも頭頂は神聖とされて頭上で物を渡すのを避ける(Cultural Atlas)。出典の Thailand Foundation はタイ外務省と関係の深い団体。
出典 4 件
  1. Feet Low, Head High: A Guide to Thai Etiquettes - Thailand Foundation公的機関
  2. Etiquette in Asia - Wikipedia事典
  3. Vietnamese Culture - Etiquette - Cultural Atlas (SBS)事典
  4. Malaysian Culture - Etiquette - Cultural Atlas (SBS)事典
初見殺し 確認済 本気で怒られる

インドネシア

インドネシアで、人の頭に触る。かわいいと思って子どもの頭をなでる、相手の頭の上を越えて物を手渡す、といった何気ない動作も含む。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
インドネシアでは頭は体のうちで最も清らかな部分とされ、他人が触れるべきではないとされている。子どもの頭をなでる仕草は、なでる側には親愛の表現でも、触れられた側には清浄な部分を他人に扱われたことになる。同じ考え方は近隣のマレーシアにもあり、頭の上を越えて物を受け渡すことも避けられる。
やってしまったら・言いかえ
子どもをほめるときは、頭ではなく肩や背中に軽く触れるか、言葉で伝える。座っている人の頭上を越えて物を渡さず、回り込んで右手で渡す。
補足
Wikipedia の Etiquette in Asia が「頭は神聖で手で触れるべきではない」と書いているのはマレーシアの項で、インドネシアについては Cultural Atlas が「頭は最も清らかな部分で、決して触れられるべきではない」としている。タイ・ベトナム・マレーシアについては別項で扱っている。「頭に魂が宿るから」という説明をよく見るが、由来の説明は資料によって幅があり、ここでは清浄観としてのみ書いた。
出典 3 件
  1. Indonesian Culture - Communication (Cultural Atlas, SBS)その他
  2. Etiquette in Asia - Wikipedia事典
  3. Malaysian Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他

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