2 つの文脈

女人禁制の場所に入る

同じ「女人禁制の場所に入る」でも、相撲・日本・建設・トンネル工事・日本で、ダメとされる理由や強さが違います。

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「女人禁制の場所に入る」の文脈ごとの違い
どこで・だれが ダメな理由 どれくらい 初見殺し度 やってしまったら
相撲・日本 神聖なものを粗末に扱う 本気で怒られる 気づきにくい 女性の来賓は土俵下に設けた台からあいさつ・授与を行う(2018年の宝塚場所で宝塚市長がこの形をとった)。人命に関わる緊急時は例外だと協会は明言している。
建設・トンネル工事・日本 神聖なものを粗末に扱う 年配・改まった場では気にする 気づきにくい
気づきにくい 確認済 本気で怒られる

相撲・日本

女性が大相撲の土俵に上がる(表彰・あいさつのためであっても認められない)。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
日本相撲協会は土俵を「力士にとって神聖な闘いの場、鍛錬の場」と位置づけ、女性が上がることを認めていない。女性を不浄とみなす考え方(女性不浄説)が背景にあると批判されてきたが、協会はその説を明確に否定し、伝統の継承だと説明している。
やってしまったら・言いかえ
女性の来賓は土俵下に設けた台からあいさつ・授与を行う(2018年の宝塚場所で宝塚市長がこの形をとった)。人命に関わる緊急時は例外だと協会は明言している。
補足
2018年4月4日の舞鶴巡業で、土俵上であいさつ中に倒れた市長に心臓マッサージをしていた女性に対し、行司が「女性の方は土俵から下りてください」と繰り返し場内放送した。批判を受けて八角理事長が「人命にかかわる状況には不適切な対応でした」と謝罪した。過去には1990年に森山真弓官房長官、2000年に太田房江大阪府知事が土俵上での授与を希望して断られている。2025年に初の女性首相(高市早苗)が誕生したことで内閣総理大臣杯の授与をめぐる議論が再燃し、11月の九州場所では首相補佐官が代理で授与した。伝統として尊重する立場と、性差別として見直しを求める立場が対立したまま、決着はついていない。
出典 2 件
  1. 救命処置の女性に「土俵下りて」、相撲協会が「不適切」と謝罪 - CNN.co.jp報道
  2. 女性首相誕生で再燃「土俵の女人禁制」論争─どうなる大相撲の内閣総理大臣杯 | nippon.com報道
気づきにくい 確認済 年配・改まった場では気にする

建設・トンネル工事・日本

女性が、掘削中の山岳トンネル工事の坑内に見学・仕事で入る(かつての慣習)。

なぜ — 神聖なものを粗末に扱う
山の神は女性で、山に穴を開けるトンネルに女性が入ると、神が領域を侵されたと怒る(嫉妬する)ので落盤などの事故が起きる、という信仰があった。作業員の妻が出産すると、その作業員は1週間坑内に入らないという決まりまであった。この信仰とは別に、1947年の労働基準法が女性の坑内労働を全面的に禁止しており、女性技術者が現場経験を積めない状態が長く続いた。
補足
法規制は段階的に緩められた。1985年の改正で医療・取材・研究のための臨時の入坑が認められ、2006年の改正(2007年施行)で技術上の管理と指導監督の業務が制限から外れた(土木学会の記事による)。今も満18歳以上の女性には、人力・動力・発破による掘削の業務と、それに付随する業務(岩石や資材の運搬、コンクリートの打設など)が禁止されており(労働基準法64条の2、女性労働基準規則)、女性が就けるのは管理監督などの業務に限られる。2001年には群馬県の安榛トンネルの見学会で、女性約30人が退去させられたことが報じられた。大林組は現在について「山岳トンネルの現場でも、多くの女性技術者が活躍しています」と書いており、若い世代や企業の意識の変化で、広報のために女性や子どもを坑内に案内するのも普通になっている。
出典 4 件
  1. 怒らせてはいけない!山の神様は女性だよ!の巻 | OBAYASHI TUNNEL WORLD(大林組)業界団体
  2. 山岳トンネル工事における女性技能者活躍の可能性 | 公益社団法人土木学会業界団体
  3. トンネル工事、杜氏、鵜飼い 男の職場で活躍する女性続々 | NEWSポストセブン報道
  4. 妊産婦の坑内業務の就業制限|労働基準法第64条の2(就業規則の書き方)その他

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