3 つの文脈

4の付く数を使う

同じ「4の付く数を使う」でも、日本・中国・台湾・香港・韓国・シンガポール・マレーシア・イタリアで、ダメとされる理由や強さが違います。

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「4の付く数を使う」の文脈ごとの違い
どこで・だれが ダメな理由 どれくらい 初見殺し度 やってしまったら
日本・中国・台湾・香港・韓国 言葉の響き(語呂・忌み言葉) 年配・改まった場では気にする 気づきにくい
シンガポール・マレーシア 言葉の響き(語呂・忌み言葉) 気にする人もいる 気づきにくい 贈り物の数は4を避け、2個・6個・8個にする。数を数えられる品物は特に注意する。
イタリア 言葉の響き(語呂・忌み言葉) 迷信として知られる程度 気づきにくい 地域の言い伝えの程度なので、贈り物の数などで気にする人がいる、と知っておけば足りる。
気づきにくい 確認済 年配・改まった場では気にする

日本・中国・台湾・香港・韓国

東アジアで、贈り物を4個組にしたり、部屋番号・階・金額・日取りに4の付く数を選んだりする(日本では9も)。

なぜ — 言葉の響き(語呂・忌み言葉)
「四」が多くの中国語方言と日本語・韓国語で「死」と似た音になるため、忌み数とされる。広東語では14が「実死(必ず死ぬ)」、24が「易死(死にやすい)」に聞こえ、単独の4より嫌われる。日本ではさらに九(く)が「苦」に通じるとして避けられる。
補足
規模は地域で違う。香港には40〜49階をまるごと飛ばして39階の上が50階になるマンションがあり、台湾海軍は艦番号に4を使わない。韓国では病院や葬儀場で4階・4号室がほぼ必ず飛ばされる(いずれも Wikipedia)。9=苦は日本特有。BMJ 2001 の研究は「在米の中国系・日系人は毎月4日の心臓死が7%多く、慢性心疾患による死亡に限ると13%多い(カリフォルニアでは27%)」と報告したが、再解析(BMJ 2002)や香港の研究(MJA 2003)では再現されていない。MJA の著者は、4が死と同音なのは広東語だけで、日本語の4には吉凶両方の意味があると指摘している。「4が命を縮める」までは言えず、避ける習慣があるのは事実、というところまで。シンガポールやマレーシアの華人社会にも同じ習慣があるとされる。
出典 6 件
  1. 忌み数(コトバンク:日本大百科全書)事典
  2. Phillips et al. The Hound of the Baskervilles effect(BMJ 2001, PMC)学術
  3. Panesar et al. Is four a deadly number for the Chinese?(MJA 2003)学術
  4. Tetraphobia(Wikipedia 英語版)その他
  5. 感謝の気持ちを台無しにする「贈答品のタブー」(nippon.com、監修:柴崎直人 岐阜大学大学院准教授)報道
  6. Applied Quadrophobia (Language Log, Victor Mair, ペンシルベニア大学)学術
気づきにくい 確認済 気にする人もいる

シンガポール・マレーシア

シンガポール・マレーシアで、贈り物を4個組にしたり、部屋番号・階・金額に4を選んだりする。

なぜ — 言葉の響き(語呂・忌み言葉)
華人人口の多い両国では、中国語の「四」が「死」に近い音であることから4が忌み数として持ち込まれている。シンガポールでは公共交通の SBS Transit が末尾4のバス番号を外し、SMRT も車両の通し番号で4を使わない。マレーシアでは4階や番地の4が飛ばされることがあり、とくに華人が多い地域や華人資本の建物で目立つ。同じ漢字文化圏でもベトナムでは一般的ではない。
やってしまったら・言いかえ
贈り物の数は4を避け、2個・6個・8個にする。数を数えられる品物は特に注意する。
補足
ベトナムには広がっていない。英語版 Tetraphobia は「ベトナムでは4も死も漢越語(tứ・tử)より固有語の bốn・chết を使うので、この忌避は一般的でない」と明記している。カナダのリッチモンドヒル市が新規の住所に4を使うことを禁じた例、ラスベガスのホテルが40〜49階を飛ばす例も同記事にある。
出典 2 件
  1. Tetraphobia (Wikipedia)事典
  2. Malaysian Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
気づきにくい 根拠薄 迷信として知られる程度

イタリア

イタリア・トスカーナ地方で、4という数字を縁起の良し悪しと無関係に扱う。

なぜ — 言葉の響き(語呂・忌み言葉)
トスカーナでは4が棺を指す語と同じ響きになるとして避けられる、とされる。イタリア全体で嫌われるのは17で、4を避けるのは地方に限られた言い伝え。東アジアの4と理由も範囲もまったく別なので、同じ数字でも根は共有していない。
やってしまったら・言いかえ
地域の言い伝えの程度なので、贈り物の数などで気にする人がいる、と知っておけば足りる。
補足
英語版ウィキペディア1件のみで、イタリア語の出典まで当たれていないため『根拠薄』。語呂の対象語(bara/cataletto など)も特定できなかった。
出典 1 件
  1. Tetraphobia (Wikipedia)事典

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