3 つの文脈

靴を脱がずに家に上がる

同じ「靴を脱がずに家に上がる」でも、日本・韓国・マレーシア・ロシア・ウクライナ・トルコ・ポーランド・タイで、ダメとされる理由や強さが違います。

表は横にスクロールできます →

「靴を脱がずに家に上がる」の文脈ごとの違い
どこで・だれが ダメな理由 どれくらい 初見殺し度 やってしまったら
日本・韓国・マレーシア そのほかの理由 本気で怒られる 気づきにくい 入口に靴が並んでいたら脱ぐ合図。脱いだ靴はつま先を外に向けてそろえ、素足を嫌う場面もあるので清潔な靴下を履いておくと安心。
ロシア・ウクライナ・トルコ・ポーランド そのほかの理由 気にする人もいる 気づきにくい 玄関で「靴は脱いだほうがいいですか」と一言聞く。スリッパを出されたら履く。靴下に穴が開いていないか先に確かめておく。
タイ 体の「不浄な側」を使う 本気で怒られる 気づきにくい 入口に靴がそろえてあったら必ず脱ぐ。寺院では靴下のままでよいことが多い。座るときは足の裏が人や仏像に向かない向きにする。
気づきにくい 確認済 本気で怒られる

日本・韓国・マレーシア

日本・韓国・マレーシアで、玄関に靴が並んでいても気づかず、靴を履いたまま家の中に上がる。

なぜ — そのほかの理由
家の中と外をはっきり分け、外から持ち込む土や砂で床を汚さないという考え方が共通する。日本では靴を脱ぐ場所(玄関・三和土)が住宅の造りとして独立していて、高床式住居の時代から1000年以上さかのぼる習慣といわれる。土足で玄関の先に上がるのは、清潔さの問題であると同時に、招いた家の内側に無断で踏み込むことになる。マレーシアでは住宅だけでなく、入口に靴がまとめて置かれている建物では同じように脱ぐ。
やってしまったら・言いかえ
入口に靴が並んでいたら脱ぐ合図。脱いだ靴はつま先を外に向けてそろえ、素足を嫌う場面もあるので清潔な靴下を履いておくと安心。
補足
Etiquette in Japan は「靴は家の中では決して履かない。靴底に付いた土・砂・ほこりで床を汚さないためで、玄関で脱ぐ」と書く。Cultural Atlas の日本の項は「土足で玄関から先に上がるのは極めて無作法」とする。マレーシアは Cultural Atlas と英語版 Etiquette in Asia の両方が同じ内容を書いている。
出典 5 件
  1. Genkan (Wikipedia)事典
  2. Etiquette in Japan (Wikipedia)事典
  3. Japanese Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
  4. South Korean Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
  5. Malaysian Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
気づきにくい 確認済 気にする人もいる

ロシア・ウクライナ・トルコ・ポーランド

ロシア・ウクライナ・トルコ・ポーランドで、人の家を訪ねて靴のまま上がり込む(スリッパを断る)。

なぜ — そのほかの理由
いずれも理由は清潔さで、家に入る前に靴を脱ぎ、家の側が客用のスリッパを出すのが通例。ロシアでは上着と靴を脱ぐと申し出るのが作法で、代わりにスリッパを渡される。ウクライナも同じくスリッパを出す家がある。トルコでは靴底の土砂で床を汚さないために脱ぐ、と説明される。ポーランドだけはやや緩く、必ず脱ぐとは限らないが「脱ぎましょうか」と尋ねるのが礼儀とされる。
やってしまったら・言いかえ
玄関で「靴は脱いだほうがいいですか」と一言聞く。スリッパを出されたら履く。靴下に穴が開いていないか先に確かめておく。
補足
国名を挙げた新country: ua(ウクライナ)。ポーランドは「必ずしも必要ではないが、尋ねるのが礼儀」と書かれているため強さを『気にする人もいる』にした。
出典 5 件
  1. Russian Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
  2. Ukrainian Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
  3. Polish Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
  4. Etiquette in Asia (Wikipedia、トルコの項)事典
  5. Turkish Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
気づきにくい 確認済 本気で怒られる

タイ

タイで、人の家や寺院の建物に靴を履いたまま入る。

なぜ — 体の「不浄な側」を使う
タイでは体の上下がそのまま価値の上下に対応し、頭がもっとも尊く、足と靴底はもっとも低く不浄なものとされる。だから足の裏を人に向けて座ることも嫌われ、同じ理由で足を包む靴を、人が座り寝る床や仏を祀る堂の中に持ち込まない。清潔さだけの問題ではないので、靴が新しくてもきれいでも関係がない。
やってしまったら・言いかえ
入口に靴がそろえてあったら必ず脱ぐ。寺院では靴下のままでよいことが多い。座るときは足の裏が人や仏像に向かない向きにする。
補足
同じ「靴を脱ぐ」でも、東アジア・東欧が清潔さの理由なのに対し、タイは足が不浄という身体観が理由なので別項目にした。
出典 2 件
  1. Thai Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)その他
  2. Culture of Thailand (Wikipedia)事典

同じ理由の型のマナー