2 つの文脈

持ち物を褒める

同じ「持ち物を褒める」でも、サウジアラビア・アフガニスタン・トルコ・ギリシャで、ダメとされる理由や強さが違います。

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「持ち物を褒める」の文脈ごとの違い
どこで・だれが ダメな理由 どれくらい 初見殺し度 やってしまったら
サウジアラビア・アフガニスタン もてなしの作法 年配・改まった場では気にする 初見殺し 「差し上げます」と言われたら「お気持ちだけで」と丁重に断る。同じ物を何度も褒めない。
トルコ・ギリシャ 不運を呼ぶ(ジンクス) 迷信として知られる程度 初見殺し 赤ちゃんや持ち物を褒めるときは、トルコなら「マシャッラー」を添える。ギリシャでは褒めたあとに相手が唾を吐くまねをしても、失礼な反応ではなく厄払いなので驚かなくてよい。青い目玉のお守り(nazar boncuğu)は土産物であると同時にこの信仰の品。
初見殺し 確認済 年配・改まった場では気にする

サウジアラビア・アフガニスタン

サウジアラビアやアフガニスタンの訪問先で、飾ってある物や身につけている物を「素敵ですね、いいなあ」と強く褒める。

なぜ — もてなしの作法
もてなしと気前のよさを重んじる文化では、客に強く褒められた物を「どうぞ差し上げます」と申し出る義理が生じることがある。受け取ってしまうと、相手は手放したくない物を失うことになる。アフガニスタンでは、同じ物を何度も褒めないようにとも言われる。
やってしまったら・言いかえ
「差し上げます」と言われたら「お気持ちだけで」と丁重に断る。同じ物を何度も褒めない。
補足
申し出は多くの場合儀礼で、正解は「お気持ちだけで」と丁重に断ること。褒めること自体が禁止されているわけではない。イランの儀礼的な謙遜の作法(タアーロフ)も似た形で、店主が「お代は結構です」と言っても、断り合いのあとで支払うのが前提(Cultural Atlas のイラン版による)。アラブ圏で広く同じように言われる。
出典 2 件
  1. Saudi Arabian Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)報道
  2. Afghan Culture - Etiquette (Cultural Atlas, SBS)報道
初見殺し 確認済 迷信として知られる程度

トルコ・ギリシャ

トルコやギリシャで、赤ちゃんや子ども、相手の持ち物・容姿・幸運を、何も添えずに手放しで褒める。

なぜ — 不運を呼ぶ(ジンクス)
この地域では邪視(トルコ語で nazar)の信仰が根強く、褒めることが羨望や嫉妬を呼び、褒めた本人にその気がなくても相手に災いが及ぶと考えられている。乳幼児はとりわけ邪視を受けやすいとされる。そのため褒め言葉には、アラビア語由来の「マシャッラー(神が望まれた)」を添えて災いを打ち消すのが習わしで、ギリシャでは「邪視を与えないように」と言いながら唾を吐くまね(ftou ftou)をする。
やってしまったら・言いかえ
赤ちゃんや持ち物を褒めるときは、トルコなら「マシャッラー」を添える。ギリシャでは褒めたあとに相手が唾を吐くまねをしても、失礼な反応ではなく厄払いなので驚かなくてよい。青い目玉のお守り(nazar boncuğu)は土産物であると同時にこの信仰の品。
補足
褒めるのは善意そのものなので、外から来た人には避けようがない型。信じている度合いは人によって幅が大きく、都市部の若い世代では言葉の習慣として残っている程度のことも多い。南アジアや中東の広い範囲にも同じ信仰がある。
出典 1 件
  1. Evil eye(英語版 Wikipedia)事典

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