気づきにくい 確認済 年配・改まった場では気にする
ろう者・難聴の人・アメリカ合衆国・イギリス・日本
手話通訳を介して聞こえない人と話すときに、通訳者の方を見て「彼女にこう伝えてください」と話す。話しながら顔をそらす、口元を手やマスクで覆う、後ろから声をかける。
- なぜ — もてなしの作法
- 手話は独立した言語で、米国国立衛生研究所(NIDCD)の説明によれば、英語の話し手が声の高さや語順で疑問文を作るのに対し、ASL の話し手は「眉を上げ、目を見開き、体を前に傾けて」問いを立てる。つまり表情や視線は飾りではなく文法そのもの。だから顔が見えないと会話が成り立たなくなる——全米ろうあ協会(NAD)は、マスクが読話を妨げるだけでなく「手話や読話の理解に不可欠な表情」を隠してしまうと述べている。英国 RNID も、注意を引くときは手を振ること、「話すときは顔をこちらに向けてほしい。多くの人が程度の差はあれ読話に頼っている」こと、同伴者ごしではなく本人に直接話すことを挙げている。通訳者は話し手ではなく、会話の当事者は本人だという前提が共通している。
- やってしまったら・言いかえ
- 視線と体は本人に向け、「彼に伝えて」ではなく本人に「あなたは」と話しかける。名前を呼ぶ代わりに、視界に入って手を振るか、軽く肩を叩いて注意を引く。口元は覆わず、普通の速さではっきり話す(大げさな口の動きは逆効果)。
- 補足
- 米国司法省は、家族や友人に通訳させることを強く戒めており、特に子どもを通訳に使うのは問題が大きいとしている(緊急時など限られた例外を除く)。コミュニケーションの手段(手話・筆談・読話)は人によって違うので、どれがよいか本人に尋ねるのが前提になる。