気づきにくい 一部誇張 気にする人もいる
ポーランド
ポーランドで、年配の男性が差し出された女性の手の甲にキスをして挨拶する場面に出くわす。あるいは外国人がそれを真似て、仕事の場や若い相手にも手の甲へのキスをする。
- なぜ — 上下関係・序列
- 手の甲へのキスは17〜18世紀のポーランド・リトアニア共和国に由来する挨拶で、深い礼儀の表現とされてきた。手を差し出す側(女性)が同格以上の立場であることが前提の所作で、今もポーランド・オーストリア・ハンガリーなど中欧に残っている。ただし現在は頬へのキスや握手に大きく置き換わり、「Całuję rączki(お手にキスを)」という挨拶の言い回しは古風とみなされる。
- やってしまったら・言いかえ
- 自分からは握手にする。手の甲へキスされたら、手を引っ込めず自然に受ける。真似るなら年配の相手に限り、唇を強く当てず、身をかがめる形だけにとどめる。
- 補足
- 「ポーランドでは今も女性の手にキスするのが礼儀」と紹介されることがあるが、現在は年配層や改まった場に限られ、日常の挨拶としては握手・頬へのキスが主流。知らずに手を引っ込めてしまう側の戸惑いのほうが起きやすい。トルコやアラブ圏では相手の手にキスしてから自分の額に当てる所作が年長者への敬意を表す挨拶になっており、同じ「手へのキス」でも意味が違う。